PAGETOP

トゥモロー&コンサルティング株式会社

トゥモロー&コンサルティング株式会社

BLOG
ブログ

2019/08/02
企業化vol.4 なぜ今、医療機関は企業的な経営がうまくいくのか?

<医療の企業化>
~次代の医療経営は企業的な経営をするとうまくいく~

 

人口減少・高齢化・サービス産業・グローバル化という時代背景

人口増加時代は作れば売れる時代ですから「ものづくり」の理論でしたし、
働き手も不足していて、働けばお金は入り欲しいものを買う時代でした。

バブルが崩壊しモノへの執着も少なくなりデフレが起き、
そして現在は1995年Yahoo!が出てからICTが社会を大きく変えました。

●ICTで情報を早く手に入れる発信できるようになった

●情報の垣根がなくなり価値観が多様化してきた

●グローバル化でさらに価値観の多様化は拍車がかかった

 

つまり、みんなと一緒が良い右にならえの日本人は少なくなっているように感じます。
代わりに「私という価値観を大切にする権利」が急激に伸びたように思います。

 

こういった時代背景に一般企業は敏感に反応し企業体制を変えていきましたが、
医療機関はこうした変化に弱いように思います。

 

あなたという価値観を認める事を一般企業は標準化しているという情報

事実はともかく大手企業は個々の価値観を認め、権利を大切にしているスタンスをとるようになりました。
例えばLGBTや働き方、休みやセクハラ・パワハラ問題など多くの対策を企業はしていると思います。
(実際はどうかは別として・・・)

 

大切なことは、こうした取組が「当然である!」という情報は多く出回っているという事です。
ネットでは労務が整っていないとブラック企業と言われますし、
ちょっとしたことがセクハラ・パワハラ・●●ハラと言われるようになりました。

情報だけが先行しているように思います。
ちゃんと対策をしたり、事実として社内で取り組んでいるところは大企業でも少ないと思います。

 

つまり、最低限に必要な権利が守られる体制や主張が出来る大切が整っていないと
全て、「ブラックかなうちの企業」になるにも関わらず情報だけは先行している事実があると思います。

 

医療機関は特別ではなくなった

今回、私が言いたいことは働く人も来られる患者さんも出入りする業者さんも
風潮的に「医療機関だから仕方ないよね」というのに疑問を感じる時代になったという事です。

 

働く人には働く権利やルールを明確にする必要がありますし、
患者さんにはお互いの権利をしっかりと理解し主張出来ることが当然ですし、
業者さんもフェアな取引をし、パワハラ的な関係性を打破したいと考えています。

 

逆に言えばチャンス!「フェアな関係性」をつくり公言する。

ステークホルダー(患者さん、働く人、業者さんなど関わる人すべて)が
医療だから仕方ないではなく「正直な気持ちで関わりたい」という時代になった以上、
先手を打って、そうした一般企業のようにフェアな関係性を持つことをうたった医療機関が重宝されます。

 

働く人は「権利も守られて、悪習が無い」なら働きたい

患者さんは「言いたいことが言え、自分が分かり、選べる」なら行きたい

業者さんは「フェアな関係を持ち自社製品を適正に判断」してくれるなら頑張りたい

 

と感じるわけです。
しっかりと、一般企業や大企業のようにフェアな経営をするだけで、
『他とは違う医療機関』になるというチャンスがあります。

 

フェアでクリアな経営体質は様々なところから信用を勝ち取り、
結果として経営にプラスに働くと感じています。

 

毎日をワクワクしなくても、
地域で絶対的に1番にならなくても
フェアでクリアな経営体質を持つだけで、そこそこうまくいくという事をお伝えしたいのです。