アンケートはアンケート前が大切!
アンケートやるよ!というと、
評価されるのかな?いやだな・・・
どんな設問から考えようか?
実施と回収めんどくさいな・・・
という流れになると思いますが、これではアンケートの本来の意味がありません。
アンケートを行う理由は
【問題や課題】をクリアするために必要なステップを
【仮説検証】を行う事でより正確なクリアに導く。
ためにやります。この仮説検証こそがアンケート実施です。
つまり・・・
アンケートは【なぜやるのか?】【やる意義が共有出来ているか?】という
アンケート実施前の取組の方が100倍大切になるというわけです。
効果を上げるためのアンケート事前5ステップ
ただやるだけのアンケートから脱却して、せっかくやるなら効果をあげよう!
STEP1 病院理念という価値基準を統一する
アンケートをやる時、陥りやすい問題が
「良い悪い」の価値基準が統一されていないことにあります。
病院を良くしよう!と言っても、AさんもBさんも生まれも育ちも違うので、
「良い」判断基準が正確には違う可能性があります。これを認識することがとても大切!
つまり。AさんもBさんも良かれと思って病院を良くしようとしても、
院長が思う「良い」と違った場合はAさんもBさんも評価されません。
これが、どの病院現場でも多く起きています。
骨折り損みたいになってしまい、AさんもBさんもモチベーションが下がります。
病院の理念は〇〇です。
から始めます。
つまり、理念が病院運営の分かりやすい価値基準であることを先に伝え、
正しい方向性を統一します。
STEP2 キープすること改善することを部署に聴き優先順位付けをします
「病院の理念は〇〇です。今、自分たちの部署でキープしたいこと改善したいことを上げてください」
というワークから始めるのをとてもお勧めします。(KPTというワーク)
そして、次に病院理念から考えた優先順位付けをしてもらいます。
キープしたいこと 1位2位3位
改善したいこと 1位2位3位
徹底的に【病院という価値基準】から考えるとどうか?
という視点を絶対にそれないようにしてください。
気が付くと、師長の価値基準、古株の価値基準、多数決の価値基準、ということになりかねません。
病院理念に合わせる最大の理由は、経営の責任を負っているのは病院理念であり、
また、それに沿って仕事をするから雇用されているからです。
STEP3 自分たちの快・不快にリンクし当事者意識を持たせる
「キープし、改善したら、職場にどんな変化がありますか?」
というワークも行います。
それは、良い事は維持し、改善すべきは改善すると、どんな快適があるか?
自分たちのメリットがあるかを「自分たちが発見」する必要があるからです。
自分たちが病院理念に基づいて発見したことを叶えると、
自分たちが良くなる。だから「良い事はキープし、問題は改善しよう」という
『理解』をしてもらう時間が必要です。
理解を超えて納得してもらえるような工夫ができたらより良いです。
ここまで。
「アンケートって大切!自分たちの為にやろう」という理解の土台となります。
如何でしたか?
とはいえ、みんなが「いいね!やろうやろう!」なんて素敵な雰囲気にガラッと変わることは稀です。。。
ですが、当事者意識とやる意義を共有することはアンケート後につながっていきます。
STEP4 アンケートやりますという事前告知を!
具体的な手法ですが。
アンケート実施のお知らせというポスターをお勧めします。
★病院理念と現状のギャップ
★アンケートをやる目的・理由
★予定する実施要項
を、記入した「啓発ポスター」を貼ります。
アンケート実施中のポスターではなく、アンケート前に実施予定の啓発ポスターです。
アンケートは回答者よりもアンケートをその後反映する相手向けに意識を高めていく必要があります。
STEP5 キーマンは事前に抑える
これは水面下の根回しということで・・・。
もし、反対する人がいるなら事前に根回しを!
無関心、非協力程度なら良いですが、反発者はとても不利益になります。
(そもそも、組織が前向きにやるときに反発すること自体が問題ですが・・・)
キーマンも色々と種類があります。
・事前に私に言ってくれなきゃ(先に知りたい人)
・患者さん最優先ですからやれません!(医療行為絶対の人)
・忙しすぎてやれません!(常にオーバーワークの人)
・いまさらなんでやるの?(なんでも反対する人)
・今で十分!(変化や新しいことに弱い人)
これらの人たちが「反発」しないような根回しをぜひ。